【令和7年度】
7月11日 「広がる世界~中部地区盲学校 お話と弁論の会~」
7月4日(金)「中部地区盲学校お話と弁論の会」が名古屋盲学校で開催されました。中部地区の各校から弁士が集まり、制限時間7分間の中で、聴衆に自分の考えや思いを伝え、順位を競うものです。
本校からは、今年度高等部3学年生徒が出場しました。タイトルは「広がる世界」。自分自身のこれまでのこと、本校を選んで高等部から入学したこと、今の気持ち、将来のことを原稿にし、暗記し、感情をこめて伝えられるよう練習を重ね、当日を迎えました。当日は緊張しながらも、大役を果たし、他校の生徒たちともたくさん交流し、学びの多い一日になったようでした。
弁論の一部を紹介します。『なんと言っても、視覚総合支援学校では見えないからだめではなく、見えないならどうすればいいかを先生と一緒に考えることができます。それがうれしいです。(略)工夫すればできることが増えると考えます。』『今は、わくわくすることがたくさんあります。たいへんな部分も多いですが、諦めないで成長したいです。私は絵が好きなので自由に絵を描き続けたいと思います。障害があるからできない、ではなく、頑張って人生のハードルを乗り越え、友だちや家族や、いろいろな人と協力し支え合って生きていきたいです。(略)楽しく一生懸命生きていきます。』
生徒の言葉から、学んだことがふたつあります。「こうなりたい」と願う気持ちは、周りを巻き込み、実現させていくことができること、本人の心の中に「よくやった自分」が貯まっていくこと、そうして、次の「こうなりたい」につながっていくこと、もうひとつは「自分はひとりではない、支えてくれる人がいる」ということです。改めて、この大切さに気づかされました。
これまでたくさんの経験をし、いろいろな思いをしたこと全てが、世界を広げ、生徒自身を大きく成長させているのだと思います。そして、「今は、わくわくすることがたくさんあります。」と言えることも、とてもすばらしいです。今の自分が充実しているからこその言葉だと感じます。たくさんのことを私たちに教えてくれました。本当にありがとう。
6月24日 給食ラジオ
「皆さんこんにちは。給食ラジオの時間です。」から始まる校内放送が、給食の時間に流れます。
栄養教諭が給食の献立を伝え、食に関するクイズや、食材に関する知ってためになる豆知識が主な内容になっています。時々、小学部児童が献立を伝えて給食や食材について感想を話したり、児童会や生徒会の児童生徒役員がお知らせを伝えたりすることもあります。また、日々の学習で取り組んだことの紹介や発表も給食ラジオで伝えられることがあります。
先日の給食ラジオは、さわやか運動の標語募集で見事校内一位に輝いた児童の標語の発表と、音楽の学習で「翼をください」の器楽合奏をした高等部生徒の演奏の二本立ての内容でした。
給食ラジオは、自分の頑張りを知ってもらう、友達の頑張っている様子を新たに知る点でもとても大切な役割を果たしています。コロナ禍後、会話を楽しみながら給食をいただいていた以前の光景に戻るにはまだ時間が掛かりそうです。でも、おいしい給食におなかがいっぱいになることと併せ、給食ラジオから流れてきた内容に心がほかほかした気持ちでいっぱいになるうれしい時間になっています。
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