【令和7年度】
9月11日 「強くて、優しくて、かっこいい~パラリンピック柔道メダリスト交流会~」
9月3日(水) 学校に日本視覚障害者柔道日本代表チームの皆さんが来校されました。合宿のために来県されましたが、その前に本校の子供たちとの交流を是非、と熱いお気持ちを寄せてくださり、この交流会が実現しました。男子監督の谷井 大輝さん、女子コーチの田知本 遥さんは富山県出身の方です。
40分間の短い時間でしたが、トークタイム、柔道体験、メダルの観察・触察と盛りだくさんな内容でした。
トークタイムでは、「大きくなるための食べ物は何ですか。」「柔道を始めたきっかけは何ですか。」「パラリンピックに参加されてどうでしたか。今後の目標や夢はありますか。」「いつでも頑張れるとは限らない。モチベーションが下がらないようにしていることがあれば教えてください。」などたくさんの質問に、一つひとつ笑顔で丁寧に答えてくださいました。それを聞いて、「安心した、今のままで大丈夫だ。」とか、「自分も同じことをしているな。」と思った子供たちもいたことでしょう。そして、周囲からの応援や声援が励みになって頑張ることができた、自分が頑張ることでみんなを喜ばせることができると分かった、という半谷選手のお話からは、期待を受けて、それに応えようと頑張ることで、技がますます磨かれ、心もますます大きく深く成長するんだな、ということが分かりました。
柔道体験では、技のかけ方を教わった子供たちが大外刈りで選手を倒しました。大きな選手がごろんと倒れる音と様子にみんな大歓声でした。代表の子供たちは、びっくりとうれしいが入り交じったいい表情をしていました。
メダルの観察・触察では、実際に手のひらにのせて重さを感じたり、刻印された点字を確認したりしました。
最後に、子供たちから選手の皆さんに、小学部の児童が作った手作りメダルをプレゼントしました。選手の皆さんはとても喜んでくださいました。
夢に向かって努力を重ねておられる選手の皆さんから、たくさんパワーをいただきました。心に残るすばらしい体験を本当にありがとうございました。「強くて、優しくて、かっこいい」日本視覚障害者柔道日本代表チームの皆さん、今後のご活躍を子供たちと一緒に応援しています。
7月11日 「広がる世界~中部地区盲学校 お話と弁論の会~」
7月4日(金)「中部地区盲学校お話と弁論の会」が名古屋盲学校で開催されました。中部地区の各校から弁士が集まり、制限時間7分間の中で、聴衆に自分の考えや思いを伝え、順位を競うものです。
本校からは、今年度高等部3学年生徒が出場しました。タイトルは「広がる世界」。自分自身のこれまでのこと、本校を選んで高等部から入学したこと、今の気持ち、将来のことを原稿にし、暗記し、感情をこめて伝えられるよう練習を重ね、当日を迎えました。当日は緊張しながらも、大役を果たし、他校の生徒たちともたくさん交流し、学びの多い一日になったようでした。
弁論の一部を紹介します。『なんと言っても、視覚総合支援学校では見えないからだめではなく、見えないならどうすればいいかを先生と一緒に考えることができます。それがうれしいです。(略)工夫すればできることが増えると考えます。』『今は、わくわくすることがたくさんあります。たいへんな部分も多いですが、諦めないで成長したいです。私は絵が好きなので自由に絵を描き続けたいと思います。障害があるからできない、ではなく、頑張って人生のハードルを乗り越え、友だちや家族や、いろいろな人と協力し支え合って生きていきたいです。(略)楽しく一生懸命生きていきます。』
生徒の言葉から、学んだことがふたつあります。「こうなりたい」と願う気持ちは、周りを巻き込み、実現させていくことができること、本人の心の中に「よくやった自分」が貯まっていくこと、そうして、次の「こうなりたい」につながっていくこと、もうひとつは「自分はひとりではない、支えてくれる人がいる」ということです。改めて、この大切さに気づかされました。
これまでたくさんの経験をし、いろいろな思いをしたこと全てが、世界を広げ、生徒自身を大きく成長させているのだと思います。そして、「今は、わくわくすることがたくさんあります。」と言えることも、とてもすばらしいです。今の自分が充実しているからこその言葉だと感じます。たくさんのことを私たちに教えてくれました。本当にありがとう。
6月24日 給食ラジオ
「皆さんこんにちは。給食ラジオの時間です。」から始まる校内放送が、給食の時間に流れます。
栄養教諭が給食の献立を伝え、食に関するクイズや、食材に関する知ってためになる豆知識が主な内容になっています。時々、小学部児童が献立を伝えて給食や食材について感想を話したり、児童会や生徒会の児童生徒役員がお知らせを伝えたりすることもあります。また、日々の学習で取り組んだことの紹介や発表も給食ラジオで伝えられることがあります。
先日の給食ラジオは、さわやか運動の標語募集で見事校内一位に輝いた児童の標語の発表と、音楽の学習で「翼をください」の器楽合奏をした高等部生徒の演奏の二本立ての内容でした。
給食ラジオは、自分の頑張りを知ってもらう、友達の頑張っている様子を新たに知る点でもとても大切な役割を果たしています。コロナ禍後、会話を楽しみながら給食をいただいていた以前の光景に戻るにはまだ時間が掛かりそうです。でも、おいしい給食におなかがいっぱいになることと併せ、給食ラジオから流れてきた内容に心がほかほかした気持ちでいっぱいになるうれしい時間になっています。
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